CAN-SLIM投資法

「CAN-SLIM」のA(Annual Earnings Increases) -年間利益の増加-

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「CAN-SLIM」は「オニールの成長株発掘法」(パンローリング)で詳細に述べられている銘柄選択のポイントになるキーワードの頭文字を集めたものです。今回は2番目の要素「A」についての概要と実際の投資における活用方法について説明します。

お薦めの本

AはAnnual Earnings Increasesを表しています。訳すと年間の利益増加となります。著書の中では「年間EPSが過去3年間25%以上増加を続け、ROEが17%以上ある事。」と書いています。EPSの件は最初の要素である「C」の話をさらに補強するような内容ですね。

これは別に最初の要素で話してもいいような気がします。同じEPSの話なんですから。そして「A」ではないけどめちゃくちゃ重要なROEの話が出てくるのです。意地悪な考え方をすると、「R」では語呂合わせ上、都合が悪かったので「A(年間EPS)」を持ってきたように思ってしまいますね。

年間EPSは3年連続増

 年間EPSについては3年連続というところがミソです。オニールは3年目が伸びていても2年目で一時的にマイナスになった銘柄は避けるように言っています。ところが成長性が高い銘柄は上場したての場合が多いので、3年分の業績を確認できない場合が多いんですよね。そういう時は「C」の要素である直近四半期EPSの伸びと遡れるだけの年間EPSが必ず伸びている事を確認するしかないでしょう。で、この要素ではROEが大事だと思います。

ROE(株主資本利益率)とROA(総資本利益率)

 ROEは株主資本利益率ですから、純利益を自己資本の額で割れば算出できます。株式市場から調達した資金でどれだけ効率的に稼いだかを表している数字ですので高成長している会社にとって非常に重要です。気をつけなければいけないのはROAも見ておく必要がある事です。ROAは総資本利益率で株主資本に加えて有利子負債、利益剰余金、資本金を加えて純利益を割ったものです。
 ROEが高いけどROAが低い銘柄の場合は借金(有利子負債)が沢山ある会社である可能性が高くなります。有利子負債が多いということは稼いだ利益が借入金の返済に回ることを意味しています。高成長する会社は利益をどんどん積み上げる状態が望ましいですから、ROEが17%を超えていても、そういう会社は避けるべきです。少なくともROAは10%以上は欲しいですね。

キャッシュフローについて

 この要素ではもう一つ重要な話が出てきます。一株当たりのキャッシュフローについてです。ここでいうキャッシュフローとは営業キャッシュフローと投資キャッシュフローを合わせたものを言っています。いわゆるフリーキャッシュフローのことです。要は好きに使える現金がいくらあるかということですね。
 オニールは暴騰する銘柄にはこのキャッシュフローを発行株数で割った数字がEPSよりも20%以上多いものもあると記述しています。要するに会計上算出された純利益よりも実際に自由に使える現金が20%以上多い。という事です。
 キャッシュフローについては何%以上でなければならない。とは書いていないので、参考までに確認するのがいいと思います。 ROEやキャッシュフローの確認方法ですが、SBI証券の個別銘柄の画面で「四季報」-「財務状況」のタブを選ぶと、純利益、営業CF、投資CF、自己資本の数字を見る事ができます。これらを比較することで確認ができます。

まとめ

まとめですが、二つ目の要素Aのポイント

  • 年間EPSが3年連続で伸びている。3年未満の新興企業はすべての期間で伸びている。
  • ROEが17%以上。ただしROAにも注意。
  • キャッシュフローがEPSに対して低くないか確認

以上となります。

他の要素は以下よりご覧ください。

1.「CAN-SLIM」のC(Current Quarterly Earnings) -直近四半期利益-

2.「CAN-SLIM」のA(Annual Earnings Increases) -年間利益の増加-

3.「CAN-SLIM」のN(New Products,New Management,New Highs) -新製品、新経営者、新高値-

4.「CAN-SLIM」のS(Supply and Demand) -株式の需要と供給-

5.「CAN-SLIM」のL(Leader or Laggard) -主導株か停滞株か-

6.「CAN-SLIM」のI(Institutional Sponsorship) -機関投資家による保有-

7.「CAN-SLIM」のM(Market Direction) -株式市場の方向-

お薦めの本

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