CAN-SLIM投資法

「CAN-SLIM」のN(New Products,New Management,New Highs) -新興企業、新製品、新経営者、新高値-

投稿日:2019年3月3日 更新日:

「CAN-SLIM」は「オニールの成長株発掘法」(パンローリング)で詳細に述べられている銘柄選択のポイントになるキーワードの頭文字を集めたものです。今回は3番目の要素「N」についての概要と実際の投資における活用方法について説明します。

NはNew  Products,New Management,New Highsを表しています。新興企業、新製品、新経営者、新高値です。こう言った話題性(News)がある銘柄がいいということですね。それによって投資家の資金が引き寄せられ、株価の暴騰が始まる訳です。

大化け銘柄の必須条件

1880年~2008年の大化け銘柄に関するわれわれの研究によると、アメリカで大化けした銘柄の95%以上が上記のような何らかの変化を示している。ウィリアム・J・オニール 「オニールの成長株発掘法第4版」より

ここでいう、「上記のような。」というのが、新興企業、新製品、新経営者、新高値です。大化け銘柄の実に95%もの銘柄が該当するわけですから、ぜひ押さえておくべき要素だと思います。オニールがこの中でもページを割いて解説しているのは「新高値」です。

新興企業・新製品とは

驚くような新製品を市場に売り出すことが、企業の成功、ひいては株価の上昇につながる。ここでいう新製品とは、新成分を配合した食器洗剤などではない。われわれの暮らしに革命を起こすような新製品のことである。ウィリアム・J・オニール 「オニールの成長株発掘法第4版」より

新製品というのは単なるバージョンアップではなく革新的な商品やサービスの事を言います。例えばiPhoneなんかがそうです。

既存の携帯電話からスマホの時代を切り拓いた正に画期的な製品ですね。また今話題のGAFAは社会の基盤を変えてしまうほどのインパクトをそのサービスから生み出しています。数年前のSNSの無い時代からすると現在は隔世の感がありますよね。

やはりこう言った新製品や新サービスはベンチャーから出てくる確率が高いと思います。IPOした銘柄はしっかりと事業内容を確かめて、新たな社会インフラになりそうかチェックしておくべきです。

また、新たな技術開発や発見・発明から産業が発達することもあります。

例えば青色LEDの発明によって、照明のあり方も大きく変わりました。今や白熱電球は殆ど見なくなりましたね。AI(人工知能)などもそうです。

こういった新たな技術をビジネスにうまく組み入れて伸びる会社を見つける事が重要です。

独創的で市場を先導する新興企業が将来にわたり何百何千と現れ、われわれはそのような銘柄を買う機会を幾度となく得ることだろう。ウィリアム・J・オニール 「オニールの成長株発掘法第4版」より

技術は常に革新し、また新たな企業が生まれます。今はまだ生まれていないサービスが、5年後、10年後には社会の基盤になっている可能性もあります。そのたびに我々投資家にチャンスは巡ってくるわけです。常にアンテナを張って情報を得る努力を怠ってはいけませんね。

新経営者とは

次の新経営者ですが、これについてオニールはあまり言及していません。ですので、ここは私の思う新経営者について述べます。

従来型の会社や時価総額の大きな銘柄で暴騰するとしたらこれしか無いと思います。

今や何かと話題になってますが、カルロス・ゴーンが経営者になることによって日産の株価は急回復しました。

またスキャンダルから見事に復活した日本マクドナルドホールディングスもサラ・カサノバが社長になってから株価が急上昇しました。

こうした強いマネジメント力を発揮する人物が経営に携わると、会社の業績が一気に改善する可能性が高くなります

ただし、結果が出るかどうかは就任時ではわかりませんし、仮に前の会社で成功したからと言って次もいいかどうかはやはりわかりません。

横浜市長(2019年3月現在)の林文子氏はBMW東京から鳴物入りでダイエーの会長に就任しましたが、あまりおもわしい結果(株価)が残せないまま政界に去っていきました。

カルロス・ゴーンにしても最後は社内外に混乱を招き、著しく会社の価値を毀損してしまっています。

大企業であると、様々なカルチャーが構築されてしまっており、なかなか外部から経営者を招致しても上手くいかない例も多いと思います。そういう意味ではなるべく新興企業で創業社長がグイグイ引っ張っている元気な企業を狙いたいところです。

新経営者という要素にはさらに企業買収という手段も含まれると思います。業績が低迷していた会社が買収されることで息を吹き返す例も多々あります。うまくシナジー効果が発揮できる買収なのかをしっかり見極めることが大事だと思います。

新高値とは

オニールがこの項目において最もこだわっているのがこの「新高値」です。

しかし、我々にとっては「割安」であること、底値で買うことがどうも染みついてしまっています。それに対するオニールの当てつけは強烈です。(^-^;

大勢の二流投資家が、株価が高すぎると感じている時に買い、その株価が大幅に上昇してやっと二流投資家がその魅力に気づき始めたときに売る、それが賢い投資家のすることだ。ウィリアム・J・オニール 「オニールの成長株発掘法第4版」より
株式市場における驚きの「大いなる矛盾」とは。株価が高すぎてリスクが高そうに見える銘柄はさらに値上がりし、株価が低く割安に見える銘柄はさらに値下がりする傾向にある。ウィリアム・J・オニール 「オニールの成長株発掘法第4版」より
多くの強気相場で新高値を更新した株と新安値を更新した株という2種類の銘柄について分析した。(中略)新高値を更新した銘柄はさらに値上がりし、新安値を更新した銘柄はさらに値下がりする傾向があるというものだ。ウィリアム・J・オニール 「オニールの成長株発掘法第4版」より

今となっては私も底値拾いをしなくなりましたが、最初はかなり抵抗感がありました。ですが、確かに新高値は騰がるんです。

ですが、全ての新高値銘柄が上昇していくかといったらそういう訳ではありません。

ある銘柄が新高値を付けているからといって、必ずしもそれが正しい買いのタイミングであるとは限らない。銘柄選択をするにあたり、チャートを利用することはとても重要である。ウィリアム・J・オニール 「オニールの成長株発掘法第4版」より
買いの絶好のタイミングとは、強気相場で株価がベースからブレイクアウトし始めたときである。(中略)ベースを上へブレイクアウトして買いポイントから株価がすでに5%~10%上昇してしまうと、もう買うのは遅すぎる。(中略)どんな優良銘柄でも無鉄砲に買うものではない。買ってよいときと悪いときがあるのである。ウィリアム・J・オニール 「オニールの成長株発掘法第4版」より

ここでは重要なポイントが三つあります。

強気相場であること

弱気相場の時は新高値を付けたとしてもすぐ下落する可能性が高くなります。後にでてくる「M」の要素でも述べますが、相場の動きを分析して強気な相場になった時を見計らうことが大事です。

ベースからブレイクアウトし始めたときを狙うこと

ベースとはなにかというと、オニールが独自に開発した大化け銘柄の特徴を表すチャートパターンのことを言っています。これについては別記事で取り上げていますので、そちらをご覧ください。まだ「取っ手付きカップ」しか書いてませんが(^-^;

順次アップする予定です。

AS Wind流投資手法 株を買うタイミング その1・基本のチャート形状「取っ手付きカップ」

買いポイントから10%以上上昇した銘柄は買わないこと

上昇したからといって上がり過ぎた銘柄を買うと、その後の調整局面で含み損を抱えて売ってしまうリスクが高くなります。CAN-SLIMに従って適切に選んだ銘柄であれば、再び次のベースを作ってブレイクするはずです。その時までチャンスを待ち続ける忍耐力が大事だと思います。

まとめ

まとめですが、三つ目の要素Nのポイントについてはオニールが最後に語っていることにつきます。

重要な新製品や新サービスを生み出した企業、または経営陣が新しく変わったり業界内の基礎条件が著しく改善し、利益を伸ばした企業を探そう。そのような銘柄の株価がきちんとした正しいベース形成の揉み合いパターンから抜け出るまさにそのときに、出来高の増加を伴って新高値に近づいたり実際に新高値を付けた銘柄を買うのだ。ウィリアム・J・オニール 「オニールの成長株発掘法第4版」より

以上となります。

他の要素は以下よりご覧ください。

1.「CAN-SLIM」のC(Current Quarterly Earnings) -直近四半期利益-

2.「CAN-SLIM」のA(Annual Earnings Increases) -年間利益の増加-

3.「CAN-SLIM」のN(New Products,New Management,New Highs) -新製品、新経営者、新高値-

4.「CAN-SLIM」のS(Supply and Demand) -株式の需要と供給-

5.「CAN-SLIM」のL(Leader or Laggard) -主導株か停滞株か-

6.「CAN-SLIM」のI(Institutional Sponsorship) -機関投資家による保有-

7.「CAN-SLIM」のM(Market Direction) -株式市場の方向-

お薦めの本

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