2021年03月投資日記

中央銀行の政策が市場の下落を加速させるのか? CAN-SLIM投資日記【2021/03/22】

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皆さんこんにちは!「あずさん」ことAS Windです。

週末の米国市場そして今日の日本市場と、なんか一気に雰囲気が変わったような感じがしますね。いずれも中央銀行の金融政策をきっかけにしているところがなんとも不気味です。というのも相場の変わり目には必ずといっていいほど金融政策が絡んできているのは過去の市場の流れを見ていてもかなり蓋然性の高い事実なんですよね。。

特にコロナ禍による金融緩和の動きは緊急対応的な要素が強かった訳ですが市場には劇薬となって作用しています。これを抑えるためにはそれなりの副作用が伴ってしまうのは致し方ないところ。中央銀行はそれを緩和させようと様々手を打つ訳ですが、暴落自体は避けられないイベントなんだと思います。むしろそれをすぐに回復に向かわせることが中央銀行の腕の見せ所なんでしょうね。

ここがきっかけということも十分あり得るので日々の市場の流れには十分注意していこうと思います。

それでは本日の分析スタートです!!

各市場チャート分析

CAN-SLIM投資において「M」の要素は市場の流れですが、他の6つの要素が揃っていたとしても市場の流れが悪ければ結果は伴わないとオニールは述べており、ある意味最も重要な要素となります。ここではNY市場の動きも含めて主だった市場の流れについてオニールの分析手法を用いて日々分析して市場の流れを把握していきます。

市場の具体的な分析方法については以下の記事を参照してください。

NYダウ/NASDAQチャート分析

前日比-234.33ドル(-0.71%)の32,627.97ドル、出来高増加。ディストリビューションです。

一方、NASDAQ総合指数はどうだったか。

前日比+99.06(+0.76%)の13,215.24、出来高増加。

米国市場は3月の第3金曜日ということでトリプルウィッチング(SQ集中日)でした。出来高の急増はその影響ですね。今後の流れを見る上で気になるのは「FRBが補完的レバレッジ比率(SLR)の条件緩和措置を3月末で打ち切り」という発表です。

詳しい説明はニュースサイトなどで確認していただくとして、コロナショック対策として金融機関のリスクを低減して債権を買いやすくする措置だった訳ですが、終了することによって債権の売り圧力が高まってきます。債権が売られれば債券安、金利高になりますね。過去、市場の下落には金融引き締め(金利の上昇)が少なからず影響を与えてきたんですが、今回の措置はFRBが意図しないにせよそういう空気を投資家が敏感に感じとるリスクがあります。

コロナショックからの金融緩和策の恩恵を受けてきた市場はここで急速に冷え込む可能性もでてきました。既にディストリビューションを連発しているため、売り抜けの動きが始まっています。ここで加速すると大きな調整が入る可能性がでてきますね。

日経平均/TOPIXチャート分析

前日比-617.90円(-2.07%)の29,174.15円、出来高減少。

対してTOPIXの動きは以下の通りです。

前日比-22.03(-1.09%)の1,990.18、出来高減少。

週明けの東証一部は大きく下落となりました。米国と歩調を合わせるようにしてETFの購入方針を変更したことが日米がそれぞれアフターコロナを意識して金融引き締めに動くのではという思惑につながっているのかもしれません。投資は事実よりも投資家心理が大事だと思います。結果としてこれが下落トレンドへのきっかけになった。ということも十分考えられますね。

騰落数はそれほど偏ってません。大型株を中心に売られたようですね。一部の銘柄が盛り上がったとしても市場全体を押し上げることにはつながりません。日経平均は一気に50日移動平均まで調整。TOPIXはまだまだ乖離が大きい状況ですからもっと調整しそうです。日経平均が50日移動平均を割り込む蓋然性は高そうです。

JASDAQ平均チャート分析

前日比+10.43(+0.27%)の3,942.67、出来高減少。

JASDAQだけは順調に上昇。JASDAQ四天王(セリア、ワークマン、マック、ハーモニックDS)は冴えない展開ですがものともせずですね。。超低位株の出来高も落ち着いてきました。一部銘柄の上昇が寄与しているんですかね?

連騰が続くJASDAQですが、50日移動平均からの乖離も大きくなってます。そろそろ調整してもおかしくないですけどね。。

マザーズ指数チャート分析

前日比-9.94(-0.81%)の1,220.10、出来高減少。

本日は下落。ヘッドアンドショルダー(三尊天井)が完成しそうな流れです。引き続き50日移動平均と200日移動平均との取り合いを確認しながら市場の方向性を見ていきたいですね。

FRBは市場の過熱感にやや焦りを感じてきているようです。そして日銀は打てる手の限られている中で色々と工夫しているものの、逆にそれが投資家心理を不安に思わせている原因にもなっているようです。やや下落に舵を切ったような展開になってますが、これを払拭するような流れが見えてくるのか。いまのところは厳しい見方でいます。

このブログで取り組んでいる市場分析について、詳しく勉強したい方は以下の本を参考にしてみてください。根気よく取り組んでいけば、市場の流れを見極める力が絶対上がると思います。

それ以外にも買いのタイミング、売りのタイミングなど株式投資に必須の知識が網羅されています。この本を完璧にマスターすれば、あなたも投資で必ず成功できると思います。

さらにCAN-SLIM投資を極めたい方はこちらの本でみっちり勉強してみてください。投資で成功するためのエッセンスが詰まっている良書です。

投資銘柄実績とウォッチ銘柄の分析は次のページをご覧ください!

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