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市場概況と今後の注目点
6月4週目の金曜日。昨日のNY市場は小幅な値動きで下落。手がかりのないなかで様子見の流れでした。これで週末のG20の動きが重要になってきました。今の流れはどちらかというと期待感が盛り上がった形。特に進展に新味がないと週明けは下落の流れのように思います。
日本市場も小幅下落。基本的にはNY市場と同じく大口は様子見のようでした。新興市場は上昇しています。個人の値幅取りの動きが中心だったようです。
週末のG20の流れで週明けの動きは決まりそうですが、相当なサプライズがない限り、NY市場が上昇するのは難しいのかと思います。東証一部も連れ立った動きとなるでしょうか?
一方で新興市場の動きは底入りの流れにもみえます。JASDAQはここのところの出来高増で流れが上向きそうな気配があります。週足では4連騰です。マザーズも三角保ち合いの動きです。一時のボラティリティの高い動きから落ち着いてきています。当面は横這いかもしれませんが、下落の流れではないように思います。
現在キャッシュポジションを増やしていますが、基本的にはG20の結果で市場がどのように反応するのか、また保有している銘柄の出来高、板、株価推移が市場に対して強い動きを見せていくのかをみて増し玉を検討したいと思います。
市場動向【価格推移】
本日は大中型株は低調な動きでした。
新興市場は上昇。東証一部も小型株の上昇が大きかったようです。大口の動きは限定されており、個人の値幅取りの動きが中心だったようです。
市場動向【出来高推移】
いずれの市場も出来高は低調でした。JASDAQはすっかり落ち着きました。ここのところの出来高増で大口の仕込みが完了したということでしょうか。JASDAQはここのところで大きな波が2回ありました。その間に4週連騰しています。来週以降の市場の動きに注目していきたいと思います。
マザーズはいま非常に静かな状況です。しばらくは横這いの状況が続くのかもしれません。
6月分 CAN-SLIM投資銘柄実績
■医学生物学研究所【4557】前日比-2.12%
医学生物学研究所の選定理由はこちらです。
【2019.4.22】医学生物学研究所【4557】の選定理由
直近30週の週足チャートと出来高は以下の通りです。オレンジのラインは10週移動平均線です。
本日も板が弱い状況でした。今は市場の中でも関心が薄れてる状況です。週出来高もブレイクしてからもっとも低くなりました。次回の決算まではよほど大きな材料が出てこない限りは調整に入った形かと思います。一度ポジションは落としましたが、調整期の底入りを確認しながら再度増し玉を検討したいと考えています。
ファンダメンタルは非常に魅力のある銘柄ですので、引き続き継続していきたいと思います。
■総医研ホールディングス【2385】前日比+1.92%
総医研ホールディングスはCAN-SLIMで選定した銘柄です。
【2019.6.16】総医研ホールディングス【2385】の選定理由
直近30週の週足チャートと出来高は以下の通りです。オレンジのラインは10週移動平均線です。
本日も戻しました。下ヒゲの長い陰線となりました。出来高も落としてきています。この調整局面がいつまで続くかです。
こちらは中国関連の銘柄です。日中首脳会談ではよい流れができていたと思います。決算も上方修正基調です。引き続き強気の姿勢でいければと思います。
■ポート【7047】前日比-3.13%
ポートはCAN-SLIMで選定した銘柄です。
直近30週の週足チャートと出来高は以下の通りです。オレンジのラインは10週移動平均線です。
本日は下落。週足は十字線で終了しています。出来高が上がってきています。この銘柄は出来高上昇時には急騰しているパターンが多いので、来週以降の動きに注目しています。
■GA technologies【3491】前日比+2.81%
ピックアップ銘柄で度々とりあげていたGA technologiesです。分析結果については近々でブログにアップしたいと思います。
直近30週の週足チャートと出来高は以下の通りです。オレンジのラインは10週移動平均線です。
本日は上昇して引けました。週足で3,600円をキープしています。出来高は下がっています。売り圧力はそれほど高くない状況ですので、来週以降の反発に期待しています。
■マネジメントソリューションズ【7033】前日比-0.79%
ピックアップ銘柄でとりあげていたマネジメントソリューションズです。分析結果については近々でブログにアップしたいと思います。
直近30週の週足チャートと出来高は以下の通りです。オレンジのラインは10週移動平均線です。
本日は下落しましたが、2,100円のラインをキープして終了しました。下ヒゲ陰線で終了です。来週はここから反発してくれればと思います。
ピックアップ銘柄
■北の達人コーポレーション【2930】
直近30週の週足チャートと出来高は以下の通りです。オレンジのラインは10週移動平均線です。
本日は若干下落。まだまだ買いの勢いが戻ってません。出来高はだいぶ下がってきています。そろそろ落ち着いて買いの勢いが戻ってきてくれればと思います。
■ハイアス・アンド・カンパニー【6192】
直近30週の週足チャートと出来高は以下の通りです。オレンジのラインは10週移動平均線です。
本日は上昇。昨日書いたとおり、出来高を上げてピボットポイントをブレイクする動きが見えてきたら再度インしたいと思います。
6月の振り返りと今後の戦略
6月は資産が減少する結果となりました。
ポートフォリオは医学生物1銘柄だった時期もあり、かなりボラティリティの大きい動きを見せていました。一時期は年初来高値をつけましたが、中旬から下落基調となり、最終的には3,000円を割り込むラインまで落ちてきています。
医学生物の含み益がある間に次の大化け銘柄を仕込むため、いくつか新規投資を試みましたが、市況の流れの悪い中で余計な含み損をかかえ、北の達人は損切りすることとなりました。市況が悪い中ではファンダメンタルがよくても株価はなかなか上がらないというのはわかっていたはずですが、気持ちの中に焦りがあったのだと思います。まだまだ修行が足りないなと思っています。
市況が悪い時は直近高値をブレイクしてもすぐに調整に入ってしまいます。そのため、仕掛けるタイミングとしてブレイク後の調整局面、もしくはブレイク前の調整局面の底と考えられるポイントで買いをしかけてみました。
市場のリスクに対して少しポジションを大きくとりすぎてしまったので一部リリースしましたが、今のところは良い流れできています。この中から次の大化け銘柄へ成長する銘柄が出てきてくれればと思います。
保有している銘柄以外でも、北の達人、ハイアス、またいくつかの候補銘柄があり、銘柄の絞り込みが難しい状況です。市場の状況と各銘柄の動きを見比べながら、強い動きの銘柄を仕込めるように分析を続けていきたいと思います。
肝心の市場についてですが、7月は下落する年が多くなっています。ただ、JASDAQはあまりこのアノマリーが当てはまらず、マザーズも例年の値動きとは違う形になっています。
外部環境としては中国関連の動きがどうなるかが重要です。米中の関係は微妙ですが、日本と中国の関係は良好なようです。
中国の経済指標改善や日本との関税の撤廃、新たな政府間提携など、実体経済に好影響を与える動きがでてくるか注意しながら見ていきたいと思います。そういう意味では中国関連銘柄には注目していきたいと思います。
CAN-SLIM投資とは?
CAN-SLIM投資の各要素の考え方については以下の記事を参考にして頂ければと思います。
1.「CAN-SLIM」のC(Current Quarterly Earnings) -直近四半期利益-
2.「CAN-SLIM」のA(Annual Earnings Increases) -年間利益の増加-
3.「CAN-SLIM」のN(New Products,New Management,New Highs) -新製品、新経営者、新高値-
4.「CAN-SLIM」のS(Supply and Demand) -株式の需要と供給-
5.「CAN-SLIM」のL(Leader or Laggard) -主導株か停滞株か-