2019年10月推奨銘柄

【推奨銘柄】ジャパンエレベーターサービスホールディングス【6544】のCAN-SLIM分析

投稿日:

ここでは実際の投資銘柄について、CAN-SLIMの各要素に合わせて選定理由の妥当性を検証しています。★は5段階で各要素評価しています。

★の評価ですが、なるべく定量的に判断したいと思ってますが、どうしても私の主観が入ってしまいますのでそこはご了承ください。

ここで評価した内容はたとえ高評価でも株価の上昇を約束したものではありませんが、ファンダメンタル的な魅力が高く、うまくテクニカルの流れを掴めば大きく化ける可能性の高い銘柄だと考えています。

あくまでも投資は自己判断ですが、スクリーニングの参考にしていただければと思います。

C -直近四半期利益- ★★★★

直近の四半期利益の推移は最新の発表で以下の通りです。

赤く表示してある部分が直近の四半期決算と前年同期の四半期決算になります。

前年同期比でみると売上は20%の伸びで修正一株益は46%の伸びです。

順調に増収増益を達成してきています。JESHDはエレベーターの保守に特化したニッチな企業です。

後程「N」の項目で述べますがここ数年は特需の状況が予想されています。そのため当面は高成長の環境が継続すると思います。

増収増益の流れ。今後の需要を考えても順調に成長継続か。

A -年間利益増加- ★★★★

年度ごとの経営数値は最新発表で以下の通りです。

売上の想定伸び率は11.7%。修正一株利益(EPS)の想定伸び率は6.0%です。

前回の日本M&Aセンターと同様にこちらも上方修正の常連の会社です。過去には経常利益で35.8%も上振れしたこともあり、今の流れでいくと5%~15%程度の上方修正はあり得ると思います。

ROEとROAは2019年9月の四季報でみますと、

ROE:38.8% ROA:11.2%【基準:ROE 17%以上、ROA 7%以上】

と十分な水準です。

年間利益予想は低いが毎年上方修正が発生。5%~15%程度の上方修正は想定内。ROE・ROAは充分な水準。

N -新製品・新経営者・新高値- ★★★★★

老朽エレベーターの2020年問題による特需

ジャパンエレベーターサービスホールディングスはエレベーターの保守を行う独立ベンダーとしての位置づけですが、最近話題となっているエレベーターの2020年問題を契機にして、リニューアル事業を獲得していく方向性を打ち出しています。

まずは2020年問題とはなにか?ということですが、

■バブル絶頂期に計画され1990年代に建設されたビルに大量設置されたエレベーターの推奨交換時期が近付いていること。

■1970~80年代から製造していた旧式エレベーターの部品供給が終了することによる制御盤の置換需要のこと。

この二つを示しています。

キリよく2020年問題とは言っていますが、前段のエレベーター交換はあくまで交換の推奨であり、部品供給についても設置したメーカーによって20年~24年に分かれています。

従って2020年以降から向こう5年間くらいは大きな需要が見込める時期となっており、ここで顧客を囲い込むか否かがエレベーター保守サービスをビジネスとするジャパンエレベーターサービスホールディングスにとって、次の爆発的な成長へのカギを握っているといえます。

エレベーター業界は三菱、日立など大手電機メーカー5社で90%程度のシェアを占める寡占市場です。保守メンテは設置後の流れでそのままメーカー系の保守会社が実施することが多かったのですが、ここにジャパンエレベーターサービスホールディングスのような独立系の保守会社が参入するようになってきました。

独立系の強みは文字通りメーカーに縛られていないため、価格が自由に設定できることにあります。また、様々なメーカーの技術に精通しているためリニューアルなどの提案の場合に柔軟な提案が可能になるのです。

またメーカーとして大きな固定資産を持たないため価格メリットを出しやすいという構造的な事情もあります。ジャパンエレベーターサービスホールディングスの保守サービスは大手の3割~5割安というのも納得できる話です。大手が追随するのは、そもそもの会社構造を抜本的に変えることが必要であり、ほぼ不可能だと思います。

こういった技術的な事情や新興企業としてのメリットとともにコスト削減に対する要望という社会的背景も味方につけてここから大きく成長してくると考えています。

株価の推移

直近の150週の週足チャートは以下の通りです。

オレンジのラインは10週移動平均線です。

上場来右肩上がりに株価は伸びてきています。その中でも調整に入る時期が散見されますが、カップを形成(緑線)したあとに調整してブレイクするという動きが間に2回ほど見受けられますね。次の調整はしっかりと前回のブレイク水準上で形成されています。今は3回目の調整期間だと捉えています。

直近30週は以下のとおりです。

2019年8月23日に上場来高値をつけてからカップ形成の動きとなり、4週間の調整を経て取っ手を形成した流れだと考えています。今は赤点線と青点線に囲まれた「調整の雲」の中です。2週間振い落しの動きがあった後、ここでもみあった銘柄はほとんど下落することなく上昇に転換する。というのが私が新たに付け加えたCAN-SLIMのルールです。

今後は赤点線のピボットポイントを越えて上昇する流れになればと思います。

エレベーター2020年問題は今後の成長を占う重要な商機。株価は右肩上がりだが現在調整中。次ブレイクすると再び上昇の流れか。

S -株式の需要と供給- ★★★★

2019年9月の四季報による株価の保有比率は以下のとおりです。

浮動株は7.60%と10%を切った水準です。経営層の保有率は44.90%となっています。社長個人と資産会社でこの数字です。ホントのワンマン経営ですね。

外国株が24.80%あります。ちなみに世界のエレベーター・エスカレーターシェアについてはちょっと古いですが、2004年のThyssenKrupp社のレポートがありました。

ThyssenKrupp社 “The Fifth Annual CERT CEO Roundtable ”より引用

ジャパンエレベーターサービスホールディングスは当然オーチスエレベーターも扱いがある訳ですね。海外進出を加速することで外国人投資家の注目も今後さらに増えてくることも予想できます。

浮動株は10%以下。外国人投資家の注目も今後集まる可能性が高い。

L -主導株か停滞株か- ★★★★

2019年9月の四季報による業種と時価総額順位は以下のとおりです。

時価総額順位は16位です。先程から見ている通り、相手は日本最大の大手メーカーばかりです。その中で独立保守サービス会社としてはジャパンエレベーターサービスホールディングスが最大であり、業界を先導する存在であると考えてよいと思います。

独立系保守サービス会社としてはトップ企業。業界の中心となる存在。

I -機関投資家の保有- ★★★★★

最新の有価証券報告書による主要株主の名簿は以下の通りです。

経営者が筆頭株主ですが、新たに外国の投資会社が入ってますね。モルガンが入ってますが、相変わらず出入りの多い動きを見せています。ホントは日本M&Aセンターで取り上げた米キャピタル・リサーチ・アンド・マネジメント・カンパニーあたりが入ってくるといいんですが。

ここの注目点は組み入れファンドの状況です。

これも以前ラクスで取り上げたエンジェルジャパン・アセットマネジメントがアドバイザーを務めるファンドがなんと1~4位を占めています。

プロがアドバイスを求めるプロ中のプロ集団。抜群のパフォーマンスを残す彼らが推しに推しているのがジャパンエレベーターサービスホールディングスなんです。ファンダメンタル的な要素としての後ろ盾は充分だと思います。

外国人投資家が増加中。エンジェルジャパンが強力に推している銘柄。株価の急落には結びつきにくいと考えられる。

M -株式市場の方向- ★★★★★

東証一部市場の相場の方向性については、先日コラムで書いた記事の通りですのでそちらをご覧ください。

アノマリーから見える2019年10月以降も相場が上昇するという明快な理由

基本的に東証一部市場は上昇基調と考えています。その中でジャパンエレベーターサービスホールディングスが属するサービス業(213社)とTOPIXのレラティブストレングスを見てみます。

ご覧のようにTOPIXが横這いからやや下落の流れであるのに対して横這いの状況を保っています。今後TOPIXが改善していく中では先んじて上昇の流れを掴んでいくのではないかと思います。

東証一部は上昇基調。サービス業は底堅い動きでTOPIXに先んじて上昇か。

ジャパンエレベーターサービスホールディングス【6544】の総評

CAN-SLIMの考え方に基づいて分析した結果ですが、

点数にしますと88.57点(★31点/★35点中)です。

今まで推奨した中では最高点ですね。点が高いからといって必ず株価が上がるわけではありませんが、正しいタイミングで買うことができれば大きく伸びるポテンシャルは秘めていると思います。

ジャパンエレベーターサービスホールディングスについては「N」の項目でも取り上げましたが、かなり明確な市場と需要が見えているということが最大の強みだと思います。

あとは如何にこの需要を取り込めるかということが最大のポイントだと思っています。あとは海外市場への展開です。中国を中心としてまだまだ新規市場の拡大は続いていきます。

前述したようにメーカー系の保守はコスト構造が硬直化していることや自社メーカー品しか対応できないために柔軟性に欠けています。

そこに独立保守サービス会社としてつけいるスキがある訳です。そういった地位を世界的に確立することができれば今後も大きく飛躍する可能性を秘めているといえると思います。


 

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CAN-SLIM投資とは?

CAN-SLIM投資の各要素の考え方については以下の記事を参考にして頂ければと思います。

1.「CAN-SLIM」のC(Current Quarterly Earnings) -直近四半期利益-

2.「CAN-SLIM」のA(Annual Earnings Increases) -年間利益の増加-

3.「CAN-SLIM」のN(New Products,New Management,New Highs) -新製品、新経営者、新高値-

4.「CAN-SLIM」のS(Supply and Demand) -株式の需要と供給-

5.「CAN-SLIM」のL(Leader or Laggard) -主導株か停滞株か-

6.「CAN-SLIM」のI(Institutional Sponsorship) -機関投資家による保有-

7.「CAN-SLIM」のM(Market Direction) -株式市場の方向-

お薦めの本 -このブログの元となる考え方が書かれた株式投資の必勝法です-
お薦めの本 -初めてオニールと出会ったのがこの本。投資方法に悩んでいる人は必読の書。自分にピッタリの投資家に出会えますよ-
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皆さん重々ご承知のこととは思いますが(^-^;

当サイトにおける推奨内容は一般的に入手できる情報をもとに、CAN-SLIMをベースとした分析を独自に行って記事にしたものです。多分に著者の妄想や都合のいい解釈も含まれております。

どうぞ投資判断はご自身の責任の範疇で行って頂きますようお願いいたします。

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