2020年04月投資日記

市場に影響を与える個別株の動きが今後のカギ CAN-SLIM投資日記【2020/4/30】

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各市場チャート分析

CAN-SLIM投資において「M」の要素は市場の流れですが、他の6つの要素が揃っていたとしても市場の流れが悪ければ結果は伴わないとオニールは述べており、ある意味最も重要な要素となります。ここではNYダウも含めて主だった市場の流れについてオニールの分析手法を用いて日々分析して市場の流れを把握していきます。

市場の具体的な分析方法については以下の記事を参照してください。

マーケットの天井を見極める方法 -CAN-SLIM投資法-

NYダウチャート分析

昨晩のNYダウは上昇。朝方高いところから始まり、ジリジリと上昇しました。午後には上下を繰り返し引けにやや下落しています。出来高は増加。値動きとしてはいい感じでしたが引け際の下落局面で出来高を増加させました。やや利益確定売りが出たようです。一気にリバウンド後の天井を越えてきました。

出来高の上昇がこのまま上昇の流れにつながるのか、天井更新で一度は利益確定の流れが優勢になるのか。今晩のNY市場の動きは重要だと思います。

日経平均チャート分析

本日は上昇。朝方から大幅にプラスでスタート。横這いの動きでしたが、午後に入ってジリジリ上昇。引けにかけては下落の流れ。最後は利益確定の流れとなったようです。

本日の上昇を支えたのは、+10.27%のルネサス【6723】や+14.99%のレーザーテック【6920】などの半導体株です。+5.10%のファーストリテ【9983】も影響大きいですね。

上昇した銘柄を見ているとレーザーテックなどは新高値を更新する動きですが、大体の銘柄がコロナからのリバウンドが中心で、1年のチャートを見る限りすでにコロナ前にピークアウトしているように見えます。

明日はGW前最後の取引です。どのような形で引けるのか注目しています。

TOPIX平均チャート分析

本日は上昇。朝方から大幅上昇でスタートし前場はジリジリ下げました。後場に入って上昇しましたが、再びジリジリと下げてほぼ安値で終了。引け際に利益確定売りが出ています。日経平均よりもやや弱い動きでした。

今日の上昇は半導体系の大型株が元気だったので東証一部全体としてはそれほど勢いがあった訳ではないことがわかります。

JASDAQ平均チャート分析

本日は上昇。朝方から高い位置で始まり上下しながらやや上げましたが引けにかけてやや下落しています。出来高は大幅上昇。ですが、本日23%の上昇を見せたテイツー【7610】が50%程度の出来高を占めています。

新興市場は時々とんでもない動きを見せますね。。市場分析の精度を狂わせるのはこの辺にあるようです。やはり日経平均とTOPIXがベースかな。。

本日は先程のテイツーもそうですが、37%弱の上昇を見せたテラ【2191】、9%上昇の出前館【2484】などが市場を牽引したようです。

これらの銘柄のチャートを見ると、コロナショック前の値動きはパッとしませんが、コロナショックで下落した後に、ここ2~3週間で急激に株価を上昇させています。仕手感満載の展開です。

ここ数週間のリバウンドというのが、実はこういう銘柄に支えられた動きだということは、非常に危ういバランスで今の相場が動いていることを暗示していると思います。

マザーズ指数チャート分析

本日は上昇。朝方から上昇してほぼ横這いで引けています。引けにかけてはやや上昇しました。出来高は上昇。

昨日に引き続きマザーズはアンジェス【4563】中心の相場ですが、今日は出来高が市場全体の60%近くを占めるという展開。株価が23%以上上昇しているんですから、そりゃ市場平均も上昇するわ!という展開です。(^-^;

これ以外にもプレシジョン【7707】が+16.32%、Aiming【3911】が+18.82%となっていて市場を牽引しました。これらの銘柄も1年の株価の動きを見ると、ここ数週間で一気に株価も出来高も上がっています。完全に仕手系の動きですね。


 

このブログで取り組んでいる市場分析について、詳しく勉強したい方は以下の本を参考にしてみてください。根気よく取り組んでいけば、市場の流れを見極める力が絶対上がると思います。

それ以外にも買いのタイミング、売りのタイミングなど株式投資に必須の知識が網羅されています。この本を完璧にマスターすれば、あなたも投資で必ず成功できると思います。

さらにCAN-SLIM投資を極めたい方はこちらの本でみっちり勉強してみてください。投資で成功するためのエッセンスが詰まっている良書です。

市場動向【価格/出来高/日経平均倍率】

本日はどの市場も大きく上昇。TOPIXの上昇幅は日経平均の半分。半導体株の上昇がメインの材料相場でした。

出来高も大幅に上昇。新興銘柄については一部の仕手株に出来高が集中。異常な動きですね。

4月分 CAN-SLIM投資銘柄実績

買いポジション

本日はノーポジです。。。

売りポジション

ソフトバンクグループ【9984】前日比+0.50%

直近90日の日足チャートと出来高は以下の通りです。

本日は上昇。朝方高く始まり前場は上昇しましたが、徐々に下落を開始。プラス圏で終了しましたが本日の安値で引けています。出来高は上昇。今日は完全に売り抜けの動きだったと思います。

ソフトバンクGは今回のリバウンドに完全に乗り遅れていていると思います。すでにピークアウトを始めており、リバウンド後の天井辺りが上昇の限界ではないかと考えていました。前場の上昇時は冷や汗もんでしたが(^-^;

今日の流れの中で売り抜けの動きが見えたのは想定通りの流れでした。今日が本来の空売りに入るタイミングだったと思いますが、売りのタイミングが下手過ぎましたね。。。明日以降の展開がどうなるか注目しています。

ソニー【6758】前日比+2.50%

直近90日の日足チャートと出来高は以下の通りです。

本日は上昇。朝方から高く始まり前場は上下しましたが後場に上昇。その後ジリジリと下げて引け際に急落しています。出来高は上昇。ソニーもソフトバンクGと同様、既にピークアウトしており、天井は越えないと踏んでいました。そのため7,000円まで上昇したら空売りをしようと待っていましたが、後場に上昇してきたので空売りしました。かなり怖かったですが。。(^-^;

その後は下落基調となり引けに急落。こちらも利確売りが出たと思います。今日がターニングポイントとなるか。

神戸物産【3038】NEW

直近90日の日足チャートと出来高は以下の通りです。

本日は下落。市場の流れに反して朝方から下落。その後は横這いの動きで引けています。出来高は上昇。売り抜けの動きだったと思います。前場の早い段階で売り建てています。

長いこと市場の上昇を牽引してきましたが、4日前に出来高を伴った大きな売り抜けの動きがありました。リバウンドも弱く、本日が2回目の売り抜け日です。いわゆるディストリビューションと呼べる動きだと思います。今後はピークアウトで売りを加速させるのではないかと見ています。


 

CAN-SLIM銘柄の買いのタイミング・売りのタイミングをどのように判断しているかについては以下の記事を参考にしてください。

AS Wind流投資手法 株を買うタイミング その1・基本のチャート形状「取っ手付きカップ」

AS Wind流投資手法 売りの戦略と株を売るタイミング

空売りの手法については、「オニールの空売り練習帖」をベースに進めていこうと思いますが、また徐々にブログ記事で紹介していきたいと思います。

ピックアップ銘柄

今後、CAN-SLIM銘柄として投資対象になる可能性のある銘柄のチャートを追っていきます。

オプティム【3694】前日比-4.54%

直近30週の週足チャートと出来高は以下の通りです。

本日は下落。朝方はプラスで始まりましたがジリジリと下落。ほぼ安値で引けています。出来高は横這い。市場に対して弱い動きです。このままピークアウトするのか。引き続き様子を見ていきます。

売却後の動き

実際の判断(損切り・利益確定)が的確に実行されたかについてその後の動きを一か月を目途に追いかけて検証したいと思います。

チームスピリット【4397】前日比-1.72%

直近30週の週足チャートと出来高は以下の通りです。

本日は下落。朝方プラス圏でしたが、その後は下落。横這いの動きとなりました。今週に入ってから出来高が急激に下がってます。引き続き調整が続いています。

Amazia【4424】前日比-1.42%

直近30週の週足チャートと出来高は以下の通りです。

本日は下落。朝方は急上昇しましたが、その後はズルズルと下落。ほぼ安値で引けています。出来高は下落。流れとしてはあまり良くないですね。引き続き様子を見ていきます。

チエル【3933】前日比-6.25%

直近30週の週足チャートと出来高は以下の通りです。

本日は下落。前場はプラス圏で推移しましたが、後場に急落。安値近辺で引けています。出来高は横這い。売り抜けの動きが出ていますね。やや厳しい展開のようです。引き続き様子を見ていきます。

アンビスホールディングス【7071】前日比-1.16%

直近30週の週足チャートと出来高は以下の通りです。

本日は下落。朝方プラス圏でスタートしましたがジリジリ下落して引け際にマイナス圏に転落しました。出来高は減少。ここのところ弱い動きが続いています。引き続き様子を見ていきます。

明日の一手

市場は大幅上昇を見せました。最近市場の動きに影響を与えている銘柄の動きも追ってますが、市場の流れが良く見えるようになった気がします。

新興市場に限っては、一部の銘柄に大きく需要が偏っている状況でした。上昇している銘柄もここ数週間で急激に上昇しており、クライマックストップをいつ形成してもおかしくない状況です。

一方で、最近の上昇相場を牽引してきたROEが17%を越えるような優良銘柄の動きを見ると既にピークアウトした様子が見えてきます。本日空売りした神戸物産やエムスリー【2413】、中外製薬【4519】、任天堂【7974】、伊藤忠商事【8001】などの銘柄です。

それに対して材料相場となっている現状は、売上増加やEPSが継続的に成長する主導株が上昇を牽引するような本格的な上昇相場に向かっているのではないなと感じさせます。

今日の市場の上昇と上昇を支える個別銘柄を見た時に、なおさらそのように感じたことが空売りの継続、さらなる売り建てへと進んだ理由です。

今後も市場が上昇するかもしれませんが、同様の状況が続く限りはショートポジションは継続します。ただし、損切りラインに来たら一度は撤退する方向で行こうと思います。


 

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CAN-SLIM投資とは?

CAN-SLIM投資の各要素の考え方については以下の記事を参考にして頂ければと思います。

1.「CAN-SLIM」のC(Current Quarterly Earnings) -直近四半期利益-

2.「CAN-SLIM」のA(Annual Earnings Increases) -年間利益の増加-

3.「CAN-SLIM」のN(New Products,New Management,New Highs) -新製品、新経営者、新高値-

4.「CAN-SLIM」のS(Supply and Demand) -株式の需要と供給-

5.「CAN-SLIM」のL(Leader or Laggard) -主導株か停滞株か-

6.「CAN-SLIM」のI(Institutional Sponsorship) -機関投資家による保有-

7.「CAN-SLIM」のM(Market Direction) -株式市場の方向-

お薦めの本 -このブログの元となる考え方が書かれた株式投資の必勝法です-
お薦めの本 -初めてオニールと出会ったのがこの本。投資方法に悩んでいる人は必読の書。自分にピッタリの投資家に出会えますよ-

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